ヨガとピラティスで迷う
ヨガとピラティスってどう違うの?
「ヨガやピラティス、どっちを始めようか迷う。でもそれぞれの違いってなんだろう?」
興味があるものの、違いがよくわからないという方は多いのでは無いでしょうか?
実は私もそれぞれの違いがよく分かりませんでした。
「とりあえずヨガ」って感じで始めちゃいました…
でも、実はヨガとピラティスって全然違うんです。
この違いを理解せずに始めてしまうと、「思っていた効果が出なかった」なんてことになりかねません。
- ヨガとピラティスの違い
- それぞれに向いている人
しっかりと理解して、あなたにピッタリなフィットネスを見つけてくださいね。
ヨガとピラティス、それぞれに向いている人は
ヨガとピラティスは似ているようで、動きや効果に明確な違いがあります。
目的や体力を考えて、あなたに合ったフィットネスを選びましょう。
ヨガとピラティス、それぞれに向いているのはこんな人です。
ヨガに向いている人はこんな人
ヨガに向いている人は以下のとおりです。
- リラックスしたい人
- 心と体のバランスを整えたい人
- 無理せず体を動かしたい人
- フィットネス初心者
リラックスしながら心と体の調子を整えたい方にはヨガが最適でしょう。
ヨガはゆっくりと呼吸をしながら、長い時間をかけて体を伸ばす動きが特徴です。
流派によって運動量は違いますが、息を切らすような激しい動きは少なめです。
初心者向けの簡単なポーズもたくさんあるので、始めるハードルが低いのもヨガの大きなメリットになります。
運動不足を感じているけど体力に自信が無い…と考えている方は、まずヨガに挑戦してみましょう。
「ヨガを始めたい」って方にはオンラインがおすすめです。
周りの視線も無いから気軽に取り組めます。
初心者の方でも簡単に取り組めるオンラインヨガは「SOELU(ソエル)」と「Olulu(オルル)」です。
ピラティスに向いている人はこんな人
ピラティスに向いている人は以下のとおりです。
- ボディラインを改善したい人
- 程度な運動でインナーマッスルを強化したい人
- 肩こりや腰痛など、改善したい体の部位の不調がある人
- 筋力トレーニングも兼ねた運動をしたい人
ボディラインを改善したい人には、運動量の多いピラティスが向いています。
ピラティスは元々負傷兵のリハビリの為に開発されたメソッドのため、解剖学に沿って効率的に体の部位を鍛え・改善するのが目的です。
体幹を鍛えながら体のラインを効率的に美しくしたい方は、ピラティスに挑戦してみましょう。
ちなみにピラティスには大きく2種類あります。
- マットピラティス:マットを敷いて行うピラティス
- イクイップメントピラティス:機械を使って行う
当サイトで紹介しているのは自宅で簡単に行える「マットピラティス」です。
オンラインフィットネスでピラティスに特化している「クラムる」については、コチラの記事で詳しく紹介しています。
ヨガとピラティスで迷う。まずは違いを確認【一覧】
ヨガとピラティスの違いを一覧にまとめました。
ヨガ | ピラティス | |
発祥地 | インド | ドイツ |
目的 | 修行 | トレーニング |
呼吸法 |
腹式呼吸がメイン | ラテラル呼吸 |
マット | 薄手 | 厚手 |
それぞれの項目について以下にて解説します。
ヨガとピラティスの発祥地の違い
ヨガとピラティスは発祥地が全く異なります。
古代インドの歴史あるヨガと、100年前にドイツで開発されたピラティス、それぞれのルーツを確認しましょう。
実は生まれた国も違うんです
ヨガはインド生まれ
ヨガ(ヨーガ)は紀元前・インダス文明頃の古代インドで、宗教的行法として生まれました。
ただ、発祥当初は健康を目的としてものではなく、樹木の下で気持ちを落ち着かせながら感情を制御する修行として用いられていました。
4000年の歴史があるヨガですが、実際に”健康法”として運動としてのヨガと呼ばれるようになったのは約2000年前からです。
ピラティスはドイツ生まれ
ピラティスの発祥の地は1920年代、ドイツ軍人ジョセフ・H・ピラティスによって考案された身体調整法です。
第一次世界大戦中に負傷した兵士の体を回復させるリハビリ法として、ピラティス氏が普及させたエクササイズが「ピラティス・メソッド」の始まりです。
その後は彼の教え子だったアメリカ人ダンサーらの口コミで広まり、現在大きな知名度を持ったエクササイズとして認知されています。
ヨガとピラティスの目的の違い
ヨガとピラティスは重視している目的が大きく異なり、動きにも差が出てきます。
- ヨガは修行目的
- ピラティスはトレーニング・リハビリ目的
ヨガは修行目的
ヨガは「心と体の安定を図ること」を目的としています。
現代ではエクササイズとしての側面が大きく注目されるヨガですが、元々ヒンドゥー教・仏教の修行として生まれました。
驚いたのは、ヨガは本来「健康」目的ではなかったということです。
ヨーガは元々、肉体の訓練と精神の修練が固く結びついた宗教的救済技術であり、解脱や宗教的至福を目的とする。身心の諸訓練と健康の保持を目的とする実際的な「技術」という性格が強いが、当初は健康を目的とはしていなかった。
引用:Wikipedia“ヨーガ“より
ヨガはポーズの他に瞑想・哲学・呼吸法など様々な要素が含まれ、合わせて行うことで心と体の安定を図ることを目的としています。
ピラティスはトレーニング目的
一方でピラティスは「体の安定のため、健康的に鍛える」ことを目的としています。
幼いころから病気がちだった開発者のピラティス氏は、心身を鍛えるために東洋・西洋両方の身体訓練法を学び、独自の「ピラティス・メソッド」を編み出しました。
参考:Wikipedia“ピラティス・メソッド“より
戦時中の兵士の体を、無理なく柔軟に回復させる方法として取り入れられていたのがピラティスです。
トレーニングとして体幹を鍛えながら、体の不具合を局地的に改善していく目的があります。
ヨガとピラティスの呼吸法の違い
ヨガとピラティスでは呼吸法が違い、伴う効果も異なります。
- 腹式呼吸がメインのヨガ
- ラテラル呼吸のピラティス
実はこの2つの呼吸法は、刺激する神経が全く違うんです。
それぞれのパフォーマンスを最大限に高めるためだけでなく、間違えてしまうと悪影響を与えてしまうので、しっかり確認しましょう。
ヨガは腹式呼吸がメイン
ヨガは基本的におなかを膨らませる腹式呼吸で行いますが、ポーズによっては肺を広げる胸式呼吸も使われます。
腹式呼吸によって得られるリラックス効果は以下の2点です。
- 血圧の上昇を抑制する
- 副交感神経を優位にする
適切な腹式呼吸で心身ともに整えて、ヨガの効果を最大限に発揮しましょう。
ピラティスはラテラル呼吸
ピラティスではラテラル呼吸(胸式ラテラル呼吸)を用います。
聞きなじみのない言葉ですよね。
簡単に言うと「胸で吸って腹筋から出す呼吸のこと」です。
ラテラル呼吸によって交感神経が刺激され、より筋肉や関節が動きやすくなる効果が期待されます。
ピラティスのレッスンを受ける際は、はじめにラテラル呼吸を学び、トレーニングの効果を高めましょう。
ヨガとピラティスのマットの違い
ヨガもピラティス(マットピラティス)も、マットを用意する必要があります。
マットを敷くことによって、転倒防止になりますし、使わないと身体が痛くなってしまいます。
しかしヨガとピラティスで、敷くマットに違いがあります。
危ない環境で体を痛めてしまわないように、ヨガとピラティスそれぞれに合う適切なマット選びを行いましょう。
ヨガは薄手のマットで大丈夫
ヨガを行う際は薄手のマットが適しています。
立って行うポーズの多いヨガは、あまり厚手のマットだとバランスを崩してしまう恐れがあるためです。
かといってタオルなどで代用するのは大変危険です。
タオルは滑りやすいので、転倒して怪我をするヨガ初心者が多いんです。
薄手で滑らない安定感のあるマットを選ぶと、安心して様々なポーズに挑戦することができます。
ヨガをする際は薄手のマットを用意しましょう。
ピラティスは厚手のマットが適している
ピラティスを行う際は厚手のマットを選びましょう。
立位のポーズの多いヨガと違い、ピラティスは横になるポーズが多いのが特徴です。
しっかりした厚手のマットを選ばないと、腰痛の原因になりかねないので注意しましょう。
ヨガとピラティスで迷う。そんな時は目的を確認しよう
似ているので違いを判断するのが難しいヨガとピラティスですが、行う目的に明確な差があることが分かりました。
「どちらのレッスンを受けようか迷っている…。」
そんなお悩みの方は、自分の目的が以下の2種類どちらに該当するか確かめましょう。
向いている人
向いている人
また、多くのオンラインヨガではヨガとピラティスどちらのレッスンも受けられます。
オンラインヨガを利用すれば、あなたがリラックスしたい日も、鍛えたい日も、いつでも対応できるんです。
ヨガとピラティスそれぞれの良いとこ取りをしたオンラインヨガを是非利用してみましょう。
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